書評

第9回 社長が3か月不在でも、仕組みで稼ぐ、年商10億円ビジネスの作り方

第9回 社長が3か月不在でも、仕組みで稼ぐ、年商10億円ビジネスの作り方

書名:社長が3か月不在でも、仕組みで稼ぐ、年商10億円ビジネスの作り方

著者:矢田 祐二

発行日:2020年9月16日(第18刷)

発行者:セルバ出版

価格:1,600円+税

書評

※ ホームページのリニューアルに合わせ、書評欄を「長谷川診断士の読書感想文」から「活字三昧(かつじざんまい)」に改題しました。引き続きご愛読ください。

 経営コンサルタントである著者が意識するキーワードは、ズバリ「年商10億」。「ステージアップ」と「スピード展開」がそれに続きます。さらに、これらのすべてのキーワードのベースとなるのが「属人的でなく仕組みで稼ぐ事業モデル」です。

 著者が言うように、年商1億の先に年商10億が待っている訳ではありません。年商1億と年商10億の間には経営体制上乗り越えなければならない大きな壁があることは、中小企業の経営者であれば誰もが感じているはずです。

 著者は、年商10億企業の絶対条件として、①良い商品(サービス)と良い顧客を持つこと、②自社で売る力を持ち自社で売ること、の二つを掲げています。①は当然だとして、②については、要は下請または下請根性丸出しではダメ、ということです。全く同感です。

 著者の矢田祐二氏の肩書は、その名も「年商10億円事業構築コンサルタント」。わかり易くかつ大胆な名称です。同業として羨ましいほどの吹っ切れ様です。

 エンカレッジのコンサルティング方針とはテイストがやや異なりますが、著者の考え方や実践方法は大いに参考になります。